町田市 道路異常をアプリで通報 多摩26市で初の導入 町田市

トップ画面を映したモニターの前で石阪丈一町田市長(=16日の記者会見で)

 町田市は4月1日から、市民からの道路破損個所などの新たな通報手段として、スマートフォンのアプリケーション「道路通報アプリ・みちピカ町田くん」の配信を開始、無償配布する。市民が生活の中で気付いた道路(市道)の異常や要望を、位置情報や市現場写真を市に送信して通報するシステムで、多摩26市では初の導入。

 町田市によると、都内で2番目の長さ、総延長1200Kmに及ぶ町田市道の管理を、道路パトロールの実施により「道路がひび割れている」、「街路灯が点いていない」、「カーブミラーが壊れている」などの不具合を発見し、早期改善に努めている。また、市民や通行者から寄せられる年間約8000件の道路の不具合に関する情報も道路を管理する上で貴重な情報源となっている。通報者の負担を減らし、より手軽に情報を提供してもらうことを目的として、この道路通報アプリの導入を決定した。

 スマートフォンのカメラ機能、GPS機能を利用し、道路の不具合を円滑にメールで通報することが可能に。手順は、【1】アプリを起動、【2】不具合のある道路の該当部分などを撮影(遠近2枚)、【3】マップ上で場所を特定、【4】13項目から不具合の内容を選択、【5】情報を送信して完了。画面に出る案内に従って順番に進められるので、これまでのような、メールで通報しようとしても、場所を特定するのに地図で調べるなど手間が掛かったり、どのような写真にすればよいか迷ったりすることもなく、より簡単に通報することが可能になった。通報を促すことで迅速な修繕ができるようになり、「誰もが安全で快適に利用できる道路」を目指す。

 同アプリはアップルストア(iOS)、グーグルプレイ(Android)から無料でダウンロードできる。問合せは道路管理課【電話】042・724・3257。

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