ドジャース 今季初の勝利投手は5回無失点の前田

ダルビッシュ有がカブスでの公式戦初登板を果たした同日、ドジャースでは前田健太が今季初の先発マウンドに立った。昨年はシーズン途中からリリーフも任され、ポストシーズンでも結果を残すも今季は先発としてチームに貢献していく。注目の投球は圧巻の10奪三振無失点と安定感を見せつけた。

前田を迎え撃つのは同地区のライバルであるジャイアンツでオフにはアンドリュー・マカッチェンやエバン・ロンゴリアらを獲得して昨年最下位からの巻き返しを狙っているチームだ。マディソン・バムガーナーやジェフ・サマージャら先発の柱を開幕から欠くもここまで連勝しており勢いがある。そのような相手に連敗ストッパーとして重大な役割を担うことになったのが前田だった。

注目の前田の立ち上がり。今季初対戦の打者は開幕2試合で2本塁打と絶好調のジョー・パニックだった。カウント1-2からパニックを仕留めたのは前田自身が武器の1つに挙げているチェンジアップでこれにパニックは対応できず、空振り三振となった。幸先のよいスタートとなった前田は四球こそ出すもこの回のアウトはすべて三振と好投を期待できる上々な立ち上がりだ。ドジャースはその裏の攻撃で無死一・三塁のチャンスを作るとヤシエル・プイーグのセンターの犠牲フライとマット・ケンプのタイムリーで2点を先制。4回終了時までに5得点し、前田を強力援護した。

初回から3奪三振と好調さをみせた前田はその後、4回までは毎回のように走者を背負うものの落ち着いた投球でジャイアンツ打線を封じ込めていく。そして5回表の投球ではマカッチェンから三振を奪ってこの試合初の三者凡退に抑えた。5回を投げ切ったところで降板した前田、この日の投球は5回を投げて90球、5安打10奪三振無失点と先発としての役割を果たしてリリーフ陣にマウンドを譲った。前田の好投を見届けたチームは試合終了まで相手打線を寄せ付けず5対0と今季初勝利を飾った。

前田の好投は投打ともにチームに勢いを与え、まさにMVPと言える活躍だった。開幕2戦はすべて1点差で惜しくも敗れていたものの、今回の勝利で昨年のようなドジャース打線が目覚めるだろうか。今後の戦いにも注目だ。

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