『FourFourTwo』は25日、「リヴァプールが今夏解決しなければならない5つのポイント」という記事を掲載した。
ユルゲン・クロップ監督の下で3年目を迎えているリヴァプール。今季は前線がこれまでにない破壊力を備えたものの、守備面の不安定さから勝負弱さが目立つ。
プレミアリーグ優勝という夢は遠ざかってしまっており、来季に向けては何らかの改善が必要となっている。
今夏のマーケットで解決しなければならない5つのポイントとは何か?
ファン・ダイクのパートナー探し
サウサンプトンからフィルヒル・ファン・ダイクがやってきたことで、チームの基盤は改善された。
またロリス・カリウスを守護神に定着させたことで、守備陣全体が緊密で快適な状態にはなった。
しかし、ファン・ダイクのパートナーとしてはデヤン・ロヴレン、ジョエル・マティプが争っている状況で、安定していないうえ、勝者もいない。
クロップのオーディションに合格者はいない。誰か新たな選手を獲得し、バックアップとしてロヴレンとマティプを残せば、他は必要ない。
リヴァプールはこれまで34失点を喫しており、トップ5のライバルよりも劣っている。改善が必要な個所は明らかだ。
中盤のオーバーホール
ナビ・ケイタがRBライプツィヒからやってくることは、ユルゲン・クロップ監督がドルトムントで採用していた4-2-3-1を使えることを意味する。
ただ、4-3-3を継続して使っていく可能性は高いし、その場合はナビ・ケイタの新たなパートナーが必要になるだろう。
ケイタはホールディング・ミッドフィルダーではない。ヘンダーソンの役割を担える選手として、ナポリのジョルジーニョやレスターのウィルフレッド・エンディディなどが必要であろう。
ジョルジーニョは広いパスレンジを持っているし、エンディディはフィジカルを加えてくれる。もちろん、エムレ・ジャンが出ていくかどうかにもかかっているが…。
リヴァプールの中盤の層は厚いのだが、タイプがやや似た選手ばかりだ。変化があればダイナミズムが増加するだろう。
稼働率の低い選手を入れ替えたい
クロップのインテンシティが高いシステムで重要な要件は、フィジカル的に堅牢であることだ。
ヘンダーソン、ロヴレン、マティプ、ララーナなど負傷しやすい選手は、本質的にはあまりシステムに合っていないと言える。
彼らはこれまで重要な役割を果たしてはきたが、そろそろチームの安定性を高めるために入れ替えを進めるべきだ。
ヘンダーソンに至ってはまだ52%しか稼働しておらず、実はスターリッジよりも出場可能な試合が少なかった。
ナサニエル・クラインもフィットネスに疑問があり、ダニー・イングスもどうなるか。
フィジカル的な信頼性が乏しい選手については、段階的に放出していかなければならないだろう。
もっと前線に深みが欲しい
リヴァプールの最前線の3人は称賛を得ている。それに値する活躍をしているのは間違いない。
しかし、その背後にある選択肢は非常にスリムなものだ。実際、ダニー・イングスとドミニク・ソランケはゴールを決めていない。
クロップ監督は、2つ以上のポジションをこなせるストライカーを加えたいと思っているという。
ディモ・ヴァーナーはサイドもできるし、ナビ・ケイタとの十分な理解を持っており、フィルミーノとトップ下にできるオプションも追加してくれる。獲得候補にすべきだ。
もう一つの選択肢はフラムの17歳ライアン・セセニョンだ。彼は守備のオプションに加え、レフトウイングの選択肢を加えるだろう。
勝利のメンタリティを育てる
リヴァプールが最後にリーグ優勝を果たして以来、最高の結果は2008-09シーズンの86ポイントだった。
これはタイトル獲得には十分だったが、マンチェスター・ユナイテッドの後塵を拝した。ベニテスが構築した守備陣は堅い守りを見せた。
今季ユルゲン・クロップ監督のチームはトップ6のどこよりも引き分け数が多くなっている。
単純に数字でいえば、2引き分けよりも1勝1敗の方がポイントが多い。そこが際どい勝負を左右する。
ベンチからのオプション、フィジカル的な信頼性、中盤での創造性やエネルギーがあれば、勝利を導けるカギになる。
そして勝利を続けることが出来れば、チームにメンタリティが備わっていく。そうなれば、クロップはトロフィーを掲げられるだろう。