化学の不思議を、児童ら140人学ぶ

 平塚市の東海大湘南キャンパスで3月31日、子ども向けの化学教室が開かれた。同大工学部の秋山泰伸主任教授が講師を務め、マイナス196度の液体窒素で果物や花を凍らせ、参加者を極低温の世界にいざなった。

 小学生や幼稚園児、保護者ら約140人が参加した。秋山主任教授は凍らせてカチカチになったバナナでくぎを打ったり、凍らせた花を手でつかんで割ったりして、子どもたちを驚かせた。

 また、子どもたちは化学変化を学ぶ一環で、入浴剤作りも体験。クエン酸や重曹、コーンスターチなどを混ぜて型取りし、電子レンジで温めるなどして完成させた。

 秦野市の小学1年の男児(7)は「楽しかった」と満足そう。父親(40)も「学校ではなかなか学ぶことのできない内容で、理科を好きになってくれるとうれしい」と話した。

 化学教室は中栄信用金庫(秦野市)の子育て世代対象の会員制サービス「なかしんキッズ倶楽部」の一環。同サービスには金利優遇などの特典がある

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