【戦評】23歳・ベリオスが快投 キャリア初完投&初完封 

【ツインズ7-0オリオールズ】@オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ

昨季開花したホゼ・ベリオス(ツインズ)が今季初先発で見事なピッチングを見せた。最初の6イニングを無失点に抑えるのに57球しか要さず、8回までに許した走者は1人だけ。9回裏一死から2安打と1四球で満塁のピンチを背負ったものの、後続を抑えてメジャー初完投&初完封をマークした。打線は前日の3本塁打に続き、この日はブライアン・ドージャーの2発を含む4本塁打でベリオスを援護。投打がガッチリと噛み合い、ツインズは2勝1敗でオリオールズとの開幕シリーズを終えた。

ベリオスは「試合を通して3つの球種を有効に使うことができた。攻めのピッチングを展開できたし、それが上手く機能したね」と自身のピッチングを振り返った。長距離砲が並ぶオリオールズ打線を107球で完封し、打たれたヒットはわずか3本。与四球を1つに抑えた一方で、6つの三振を奪った。この試合で奪った11度の空振りの内訳は、速球が6度、カーブが3度、チェンジアップが2度。9回裏二死満塁の場面では、アダム・ジョーンズに対してカウント1-2から外角低めへ逃げるカーブを投じ、見事に空振り三振に抑えてみせた。

「9番・捕手」で先発出場し、ベリオスの女房役を務めたミッチ・ガーバーは「ベリオスはいつもこれくらいのピッチングできる優秀な投手だよ。彼が投げたい場所へ投げたい球種をしっかり投げられるときは、今日みたいな素晴らしいピッチングになるんだ」とベリオスの快投を絶賛。この上ない結果を残したことにより、今後もバッテリーを組む機会が多くなりそうだ。

攻撃陣はドージャーが初回先頭打者本塁打を含む2本塁打を放ち、3回表にはミゲル・サノーとエドゥアルド・エスコバーにも一発が飛び出した。4本塁打を含む10安打7得点で好投のベリオスを援護し、投打でオリオールズを圧倒。ツインズはオリオールズとの開幕シリーズ(3試合)を2勝1敗で終え、2年連続のポストシーズン進出に向けて好スタートを切った。

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