「本当の愛は、諦めた」バロテッリが語る、家族とは…なんだ

『Gazzetta dello Sport』は31日、元イタリア代表FWマリオ・バロテッリのインタビューを掲載した。

2016年の夏にフランス・リーグアンのニースと契約し、そこで見事な復活を遂げたバロテッリ。

今季は公式戦31試合に出場して22ゴールを記録しており、今までにないほど安定したプレーを見せている。

彼はその好調の理由として「生活が変わった」と語っていたが、今回家族というものについて以下のように話したという。

マリオ・バロテッリ 「僕は成熟したし、それを見せている。

自然なことだ。年をとったし、二人の子供もできた。より大きな責任を背負っているし、落ち着いたライフスタイルのなかで過ごしている。

僕は家で幸せだ。子どもたちと一緒にいるとね。

ピア(前妻のラファエラ・フィーコとの娘)とは、1ヶ月に最低でも4~5回は会うよ。彼女が来てくれる。

リオン(息子、第二子)は12月まで僕の家にいた。シエラ(リオンの母、バロテッリとは不仲で別居中)とは安定した関係になかったし、子供も作るつもりはなかった。

しかし、子どもたちは生まれた。だから責任をとった。

なぜなら、子どもたちは大人のやることで生まれたツケを支払うべきではないからだ。

リオンは素晴らしいよ。彼女(シエラ)には言った。

『ウチにいてくれ、一緒に彼を育てたい。たとえあの行為が子供を作るためのものでなかったとしても。家族を作る計画はなかったとしても。ともに前を向いて行こう』と。

しばらくはともにいたが、今リオンは彼女とともにスイスにいる。彼はまだ7ヶ月だ。僕はしばしば彼のもとに行くんだ。

僕はリオンの成長が楽しみだ。サッカー選手になってほしい!

彼が大きくなって、僕のプレーを見てくれる時が待ちきれないよ。きっとそれが、僕のキャリアの最終年度になるはずさ。そして、少なくとも彼は幸せに思うだろう。そしてサッカーをやりたくなる。

ラファエラ(フィーコ)とも子供は作ったが、それを管理できなかった。

彼女が妊婦になったことに気づいた時には、すでに関係は崩壊していた。

予期していたようなことではなかったから、奇妙な形で反応してしまった(父親が誰であるかを調べるため、DNA検査を要求した)。

今、物事はうまく進んでいる。我々はいつも話している。明らかに、ピアは僕たち両親を繋ぎ止めてくれる。

しかし、僕は彼女に言う。我々は君のことを気にかけているし、いい関係があると。

だが、愛があるかどうかは別だ。ピアもいつかそれを理解するだろう。

僕は、愛はもう諦めた。本当の愛を見つけるのは難しい。

まだ若いが、女性にはリスペクト、階級、価値を探してしまう。それは簡単ではないよ。

僕は探しているんだ。その人の隣にいることで、僕が頭を上げて歩き回ることが許されるような女性を。

自分の職業を考えれば、そのような誰かに会うのは難しい。そういうことさ。これで十分説明したよ。

僕の母は元気だ。血縁上の両親のトーマスとローズも健康だ。それがすべての問題だ。他に何が起こっても、それだけのことだ」

(実の両親から生まれたが健康上の問題が大きく、ブレシアのバロテッリ家で養子となった。トーマスとローズとは関係が悪かったというが?)

「成熟したというのは、生物学的な両親を、両親として受け入れられるということも意味する。

僕はみんなが知らないほど多くの歩みを重ねてきたが、彼らは僕をより強く、より成熟させてくれた。

過去3~4年間、生物学的な両親とはいい関係を作ってきた。僕の下を訪問してきたこともあるし、ピアにも会った。彼らを愛することも学んだ。

過去は過去だ。シルヴァ(育ての母)は僕の母だが、自分を生んだローズとトーマスもいる。

それらが自分にとって重要であることを認識したんだ。

本当の自分がどんな人間なのか…それは引退してから初めてわかるものだと思っている。

人々は選手としてのマリオを忘れる。関心を失う。

サッカーは僕の人生だ。試合をプレーすることは大きな喜びだ。しかし、もう楽しめない日がいつかやってくる。その時、すべてが僕から離れていく」

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