宇部興産・電線材料の不適切行為、安全確認作業が完了

 宇部興産は30日、電線材料に関する品質検査の不適切行為について顧客での安全確認作業が完了したと発表した。同社では電線メーカーを中心とする50社に対して、顧客との契約に基づく製品検査の一部を実施していない製品を出荷していた。現在までに顧客に協力して安全確認作業を完了。製品の品質に関する問題は確認されなかったとしている。

 不適切行為があったのは電力ケーブルや通信ケーブルの押出被覆用途に用いる密度ポリエチレン製品で、千葉石油化学工場が製造したもの。原因究明などに向け外部の弁護士や社外取締役で組織する調査委員会を設置しており、4月末をめどにその調査結果を公表する。

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