【戦評】打線が機能したカージナルスが今季初勝利でスイープ回避

【カージナルス5-1メッツ】@シティ・フィールド

今季の補強の目玉として獲得したマーセル・オズーナが開幕からの2試合で8打数ノーヒットに封じられ、連敗を喫していたカージナルス。しかし、日本時間4月2日に行われたメッツとの開幕シリーズ最終戦では、オズーナが決勝タイムリーを含む3安打2打点の活躍でチームを牽引。2年目のポール・デヨングが2本塁打を放ったほか、トミー・ファムが2安打2四球で4度も出塁するなど、開幕3戦目にしてようやく打線が機能した。投げては先発のルーク・ウィーバーが今季チーム初となる5イニングを投げ切り、6回以降は3人のリリーバーが無失点リレー。5対1で快勝し、今季初勝利を挙げてスイープを回避した。

マイク・マシーニー監督は「デヨングが素晴らしい活躍を見せ、ヤディアー・モリーナも本塁打を打った。オズーナとファムは少しずつボールがよく見えるようになってきているし、良い流れだね。彼らは全員、このチームの重要な戦力だから」と試合を振り返った。2回表にデヨングの1号ソロで先制したカージナルスは、その裏にアメッド・ロサリオのタイムリーで同点とされたものの、続く3回表にオズーナのタイムリーで勝ち越し。その後はモリーナの2号ソロ、オズーナのタイムリー、デヨングのこの試合2本目となる2号ソロで小刻みに加点し、徐々にメッツを突き放した。

先発のウィーバーは1回裏と4回裏に二死一、二塁のピンチを背負ったが、いずれも無失点で切り抜け、メッツ打線に許した得点は2回裏の1点だけ。「完璧なピッチングではなかったけれど、試合を作ることはできたと思う」と本人が話したように、5回1失点という結果以上に苦しいピッチングとなったが、チームの先発投手で今季初めて5イニングを投げ切り、今季初勝利をマークした。

ポストシーズン返り咲きを目指しながら、開幕からの連敗でやや出遅れた感のあるカージナルスだが、良い形での快勝でスイープを阻止。先発投手が試合を作り、オズーナが打点を稼ぐ形が機能する回数が増えていけば、出遅れはすぐに取り返せるはずだ。

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