通算11本塁打のゴードンが貴重な勝ち越しアーチ

【インディアンス4-5マリナーズ】@セーフコ・フィールド

強豪インディアンスとの接戦を制し、マリナーズのスコット・サービス監督は「ディー・ゴードンは本塁打をたくさん打ってくれると思ったから、我々は彼を獲得したんだよ」と話した。もちろんこれは冗談だが、「彼はオープン戦でも何本か本塁打を打っていた。それを今日も見せてくれたね」とサービスが語ったように、ゴードンが例年以上のペースで本塁打を打っているのは事実である。オープン戦では59打席で3本塁打を放ち、レギュラーシーズンでは開幕3戦目にして1号本塁打が飛び出した。

2対2の同点で迎えた7回裏、この回の先頭打者として打席に入ったゴードンは、カウント2-2からの7球目、やや高めに入った速球を逃さず捉え、豪快な勝ち越し弾をライトスタンドへ運んだ。「本塁打のあとに誰かがあんなに飛び跳ねているのを見たことがないよ」とサービスが話したように、ゴードンはホームイン後にベンチ前で高く飛び跳ねてチームメイトとハイタッチ。昨季までメジャー7年で通算11本塁打という伏兵の一発で、マリナーズが貴重な勝ち越し点を手に入れた。このあと、両軍がツーランでそれぞれ2点を取り合ったが、最後はクローザーのエドウィン・ディアスが三者連続空振り三振という圧巻のピッチングで試合終了。マリナーズは強豪インディアンスとの開幕シリーズを2勝1敗で勝ち越し、17年ぶりのポストシーズン進出に向けて好スタートを切った。

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