【戦評】好調イートンが打線を牽引 ナショナルズ3連勝

【ナショナルズ6-5レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

ナショナルズのリードオフマン、アダム・イートンの勢いが止まらない。ナショナルズ移籍1年目の昨季は4月下旬に左膝の前十字靭帯を断裂し、シーズンのほとんどを棒に振ってしまったが、今季は完全復活。開幕戦は1安打1四球で2度出塁し、開幕第2戦は5打数5安打の大暴れ。そして、日本時間4月2日に行われた開幕第3戦では、2号本塁打を含む2安打を放ち、これでレッズとの開幕シリーズにおける打撃成績は13打数8安打(打率.615)、OPS1.874となった。3試合で7度も生還しているリードオフマンがチームを牽引し、ナショナルズは開幕シリーズの3試合をスイープ。悲願のワールドシリーズ制覇に向けて最高のスタートを切った。

「いつも言っていることだけど、我々は(先手を取ることで)相手チームにプレッシャーを与えたいんだ。今はそれができているし、良い感じだよ。まだシーズン最初の3試合ということはわかっているけれど、ここまでの戦いは順調だね」とデーブ・マルティネス監督は開幕シリーズを振り返った。大きな期待を背負いながら昨季は故障により23試合の出場に留まったイートンが強力打線のリードオフマンとして素晴らしい働きを見せ、チームは3試合連続で初回に先制。一度も相手にリードを与えない盤石の試合運びでスイープを完成させた。

今日の試合ではアンソニー・レンドンが初回に1号先制ツーランを放ち、6回表と9回表には主砲のブライス・ハーパーが1号ソロ&2号ソロを連発。先発のジオ・ゴンザレスは6回1失点の好投で今季初勝利をマークした。3試合の救援防御率8.31とリリーフ投手陣はまだ不安定なパフォーマンスに終始しているが、好選手揃いの打線と先発投手陣は順調そのもの。故障からの完全復活を遂げたイートンが今後もリードオフマンとして打線を牽引し、先発投手陣が引き続き試合をしっかり作ったうえで、リリーフ投手陣が安定感を取り戻せば、シーズンの早い段階で独走態勢を築くことも不可能ではないはずだ。

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