魚の子育ていろいろあるね ペンギン水族館で特別展

 長崎市宿町の長崎ペンギン水族館で、魚の産卵と成長にスポットを当てた春の特別企画展「魚の子育て大作戦」が開かれている。5月31日まで。
 産卵後、雄と雌で卵を見守るクマノミは「見守り型」、メスが体の中で子育てするシロシュモクザメは「体内運搬型」など、子育て方法を四つに分類し、水槽や映像、パネルなどで紹介。卵などを親自身が持ち運ぶタツノオトシゴ(体外運搬型)になりきる変身グッズもあり、来場者が記念撮影を楽しんでいた。
 村越未來学芸員は「命が生まれ、どう子孫を残すか。魚たちの戦略に注目してほしい」と企画展をPR。友人と訪れた長崎市の大学生、上江洲杏珠さん(20)は、雌と雄が卵と精子を放出するサケ(無保護型)の展示に「ほかの魚に食べられず無事成長するのは大変な道のりなんだなと分かった。子育てするなら『見守り型』がいいな」と話した。

タツノオトシゴの変身グッズを身につける子ども=長崎ペンギン水族館

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