衆院議員資産公開 県内平均2024万円に増

 昨年10月の衆院選で当選した衆院議員の資産報告書が2日、国会議員資産公開法に基づき公開された。神奈川新聞社の集計では、神奈川県内関係議員29人(小選挙区18人、比例代表南関東ブロック11人)の不動産や預貯金などの試算総額(株式を除く)の平均は2024万円となり、前回2015年5月の公開時と比べ173万円増加した。ただ、甘利明氏(自民、13区)は、所有する一部の不動産の固定資産税課税標準額が未定と報告。実際の資産総額は、さらに増える形だ。

 資産総額が最も多かったのは、河野太郎氏(自民、15区)で8894万円。証券投資信託や貸付信託などが8151万円を占めた。次いで菅義偉氏(自民、2区)の6264万円、義家弘介氏(自民、16区)の5626万円だった。上位10人のうち9人は前回と同じ顔ぶれ。川崎市宮前区鷺沼の土地を取得した山際大志郎氏(自民、18区)が、新たに7位にランクインした。

 一方、資産総額が1千万円以下の議員は15人と、県内議員の半数を超えた。このうち小泉進次郎氏(自民、11区)、牧島かれん氏(自民、17区)、山本朋広氏(自民、比例南関東)、星野剛士氏(同)、中谷一馬氏(立民、比例南関東)の5人はゼロだった。

 甘利氏は、東京都新宿区の土地と建物について固定資産税の課税標準額が未定と報告。同氏の事務所は「昨年、自宅マンションを購入したが、資産報告書提出時点で納税通知書が届いていなかったため」と説明。今回の資産総額は、この土地、建物分を除いて集計した。

 公開対象は、昨年10月22日時点の資産。不動産のほか、株式、ゴルフ会員権、自動車などを含み、預貯金には普通預貯金を含まない。

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