【戦評】モランの満塁弾と投手陣の力投でパイレーツが開幕4連勝

【ツインズ4-5パイレーツ】@PNCパーク

タイガースとの開幕シリーズが悪天候により2試合も順延となり、前日にダブルヘッダーを戦って試合開始の12時間前にピッツバーグに戻ってきたパイレーツ。開幕シリーズの全3試合に登板したクローザーのフェリペ・リベロを使えないというハンデを背負ってPNCパークでの本拠地開幕戦を迎えたが、先発のジェイムソン・タイロンを筆頭に投手陣が力投を見せ、打線では新加入のコリン・モランが本拠地デビュー戦の初打席で満塁本塁打。ツインズの反撃を継投で凌ぎ、パイレーツはこれで開幕4連勝となった。

1回裏、パイレーツはツインズ先発のランス・リンから1番のジョシュ・ハリソンが四球を選び、グレゴリー・ポランコのタイムリー二塁打であっさり先制。さらに2つの四球で二死満塁とチャンスを広げ、7番のモランがカウント3-2からの6球目、高めの速球を思い切りよく振り抜き、右中間へ満塁本塁打を叩き込んだ。カーテンコールで地元ファンの大歓声に応えたモランは「本当に楽しかった。他の言葉は見つからないよ。素晴らしいスタートを切れて良かったよ」と喜びを口にした。

先発のタイロンは5回まで無失点ピッチングを展開。6回表一死からブライアン・ドージャーに3号ソロを浴び、続くジョー・マウアーにヒットを打たれたところで降板したが、2番手のエドガー・サンタナと3番手のジョシュ・スモーカーが2人で一死しか取れなかったあと、4番手のドビダス・ネベラウスカスがバイロン・バクストンをレフトライナーに抑え、ツインズに逆転を許さなかった。

リベロを使えない状況のなか、1点リードの9回表にはメジャー通算1セーブのジョージ・コントスを投入。コントスは期待に応えてツインズ打線を三者凡退に抑え、メジャー8年目にして通算2セーブ目をマークした。

苦戦が予想されながらも開幕4連勝と最高のスタートを切ったパイレーツ。今季初勝利をマークしたタイロンは「寒くて、移動の予定も大変で、ダブルヘッダーも戦って、奇妙なシーズン開幕になったけれど、しっかり戦うことができた」とここまでの戦いぶりを振り返った。

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