【鉄鋼各社が入社式】経営トップ「新・鉄鋼人」にエール、社会人の心構えなど訓示

 新年度最初の営業日となった2日、鉄鋼業界でも多くの企業で入社式があり、社会人生活をスタートさせた新入社員に経営トップが自らの言葉で訓示を述べた。鉄鋼業の業況はおおむね好調だが、鉄鋼貿易をめぐる通商摩擦の広がりなど、先行きは楽観を許さない。各社の経営トップは訓示の中でこうした経営状況に触れつつ、社会人としての心構えを丁寧に語りかけるなど、『新・鉄鋼人』にエールを送った。

 東京・丸の内の新日鉄住金本社では午前11時半から入社式が行われた。進藤孝生社長は訓示の冒頭で「会社を代表して皆さんを心から歓迎します」と挨拶。本社の入社式に出席した355人の新入社員は真剣な面持ちで社長の訓示に聞き入っていた。この後、進藤社長が新入社員代表の青木幹夫さんに辞令を手渡した。新日鉄住金ではこの日、全国の製鉄所で入社式があり、1095人が入社した。

 神戸製鋼所は神戸本社(神戸市)で入社式を行った。1日付で就任した山口貢新社長は、挨拶の冒頭で「ガバナンスや企業風土の抜本的な改革を推し進めていくことが最大の使命」と、不適切行為の再発防止に全力を挙げる考えを示した。

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