【戦評】マーリーが快投 1点を守り抜きレッズが今季初勝利

【カブス0-1レッズ】@グレートアメリカン・ボールパーク

今季のレッズの戦いの行方は、先発ローテーションに数多く名を連ねる若手投手の活躍にかかっていると言っても過言ではない。日本時間4月3日のカブス戦に先発したタイラー・マーリーもその一人だ。昨年8月下旬にメジャーデビューを果たして4先発で防御率2.70と好投し、スプリング・トレーニングでもまずまずの結果を残したマーリーは、主力投手に故障者が出たこともあって開幕ローテーション入り。今季初先発となったこの試合では、6イニングを投げてカブス打線をわずか1安打に封じる見事なピッチングで今季初勝利を挙げるとともに、チームにも今季初勝利をもたらした。

ナショナルズを相手に一度もリードを奪えず3連敗を喫するという最悪のスタートとなったレッズ。3試合連続で初回に先制を許し、常に追う展開を強いられたため、マーリーの立ち上がりに注目が集まった。先頭のイアン・ハップをカウント1-2と追い込んでから歩かせ、アンソニー・リゾーには同じくカウント1-2と追い込んでから死球。一死一、二塁のピンチを背負い、ベンチには嫌な空気が流れたが、マーリーは続くウィルソン・コントレラスとカイル・シュワーバーをいずれも空振り三振に斬って取り、カブスに先制を許さなかった。

その後、マーリーがカブス打線に許したヒットは、ライトのジェシー・ウィンカーのまずい守備が原因となったハビアー・バイエズの三塁打だけ。カブス打線を1安打に封じる一方で7三振を奪う快投で、6回裏二死一、三塁のチャンスで代打を送られて降板するまでカブス打線に得点を許さなかった。

カブスのジョー・マドン監督は「今日はマーリーの日だったね。今日の彼は本当に良かった」と脱帽。女房役のタッカー・バーンハートは「速球が良い日は変化球も生きてくる。ストライクを先行させることができれば、相手打者はストライクゾーンを広げて対応せざるを得ないんだ。今日のマーリーはそういうピッチングができていた」とマーリーの好投を絶賛した。

レッズは4回裏にエウヘニオ・スアレスが三塁打を放ち、アダム・デュバルの三塁ゴロの間に先制。この1点をマーリー、ジャレッド・ヒューズ、ワンディ・ペラルタ、ライセル・イグレシアスのリレーで守り抜き、開幕4戦目にしてようやく今季初勝利をマークした。

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