【戦評】デズモンドが攻守に活躍 ロッキーズがパドレス撃破

【ロッキーズ7-4パドレス】@ペトコ・パーク

昨季パドレスに対して打率.310、4本塁打、OPS.871、特にパドレスの本拠地ペトコ・パークでは打率.357、4本塁打、OPS1.029と打ちまくったイアン・デズモンド(ロッキーズ)が、今季初めてのペトコ・パークの試合でも相性の良さを発揮して大活躍。打ってはタイムリー二塁打と2号ツーランで3打点を叩き出し、守っては一塁ファウルエリアの難しいフライを見事にキャッチした。デズモンドがロッキーズ打線を牽引し、ロッキーズは3本塁打を含む12安打を放って7得点。投手陣もパドレスの反撃を4点にとどめ、4連戦の初戦を制した。

ロッキーズは1回表にノーラン・アレナードの犠牲フライで先制すると、1対1の同点で迎えた3回表にはカルロス・ゴンザレスとデズモンドのタイムリー二塁打で2点を勝ち越し。1点差に迫られた5回表にはデズモンドが2号ツーランを放ち、9回表にはチャーリー・ブラックモンの4号ソロとDJレメイヒューの2号ソロで2点を追加してパドレスを突き放した。ロッキーズ打線はまだ「打者天国」と呼ばれる本拠地クアーズ・フィールドでの試合がないなかで、すでに10本塁打を放っており、レメイヒューは「僕たちはとてもよくバットが振れていると感じている。たくさんホームランも出ているしね」と好調を実感している様子。「これを今後も続けられるといいね」と付け加えた。

投げては先発のチャド・ベティスが5回2失点と試合を作り、アダム・オッタビーノ、ブライアン・ショウ、ジェイク・マギーがそれぞれ1イニングを無失点に抑えてホールドを記録。5点リードの9回裏に登板したクリス・ラシンが2失点で降板する誤算こそあったものの、最後は守護神のウェイド・デービスを投入して逃げ切った。

先発投手が試合を作り、それを強力打線が援護して、補強したブルペン陣で逃げ切るという理想的な戦いができるようになりつつあるロッキーズ。今季のナ・リーグ西部地区の優勝争いを面白くしてくれるはずだ。

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