消防情報、ラジオで発信 横須賀の地域FMが新番組

 横須賀市消防局の職員が防災に関する準備や心構え、火災情報などを提供する新番組「情報最前線119」が3日、同市を拠点とする地域ラジオ放送「FMブルー湘南」(同市大滝町)で始まった。市消防局がラジオで情報番組を持つのは初めてで、毎週火曜の午前9時35分から5分程度放送される。

 3日は市消防局総務課の五十嵐竜一さん(40)が生出演。パーソナリティーの武田深雪さんと掛け合いながら、まず同市消防局が横須賀と三浦の両市を管轄し、総勢約500人の消防職員がいることを紹介した。

 また五十嵐さんは2017年には両市合わせて141件の火災が発生し、7人が死亡したと説明。救急の要請が年間約2万7千件、時間にして約19分に1回あることを挙げ、「救急車は限りある資源。必要な時に救急車がいないという事態にならないよう、適正な利用を呼び掛けている」と話した。

 ブルー湘南の富岡浩司社長は「これまで警察情報に関する番組はあったが、消防はなかった。地域のコミュニティー放送としては使命であり当然のこと」と話した。

 今後は各課や消防署の職員が交代で出演し、聴覚障害者からの緊急通報や熱中症予防などのほか、消防に関するイベントや採用情報の紹介なども行う。

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