【MLB】大谷翔平の2つの長所と二刀流実現プラン、本拠地デビュー直前に指揮官が語る

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ソーシア監督が評価する大谷のストロングポイント

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督が3日(日本時間4日)のインディアンス戦前に取材に応じ、二刀流デビューを果たした大谷翔平投手の2つのストロングポイントを称賛した。

「オオタニは他の彼と同じくらいの選手と比べると、メンタル的な部分でずば抜けている。冷静かつ、分析力を持った選手だ」

 名将ソーシア監督はメジャーの若手選手と比較した際にその精神的な強さが際立っていることを挙げ、特に冷静さ、分析力の2点を長所として高く評価した。一方で「メジャーリーグで投げ、打つ経験が必要だ」とし、大谷の覚醒には投打ともに経験値を積むことが必要とした。

 また、ベーブ・ルース以来、99年ぶりとなるメジャー二刀流について「長期プラン」の必要性も明確にした。

大谷の二刀流実現へ「柔軟性のあるプラン」

「投打のバランスをみてやっていこうと思う。エプラーGMも時間をかけたプロジェクトと言っている。日本では(日本ハムの)監督や投手コーチと話し合った。我々もかなりの計画性を持っている。ユニークな状況だが、代打、代走、DHを入れる。その中でブルペンでも投げたり、色々やりたい」

 今季開幕戦で野手としてスタメン出場し、今月1日(日本時間2日)のアスレチックス戦で投手デビュー。打者では初安打、投手では6回3失点で初白星を記録した。そしてこの日は「8番・DH」で野手2戦目のスタメン出場が決まり、本拠地デビューを果たす。大谷のスピードにも着目する指揮官は、常々代走の計画も示唆しており、今後の起用法は多岐にわたりそうだ。

「試行錯誤? それは違う。柔軟性のあるプランだ。明日のDHは今日の試合後に考えて決める」

 指揮官はそう話し、4日(同5日)のインディアンス戦の起用については明言しなかった。選手、監督としてワールドシリーズ優勝を経験した稀代の名将。柔軟性と愛情で二刀流という大輪の花を開花させるつもりのようだ。

(Full-Count編集部)

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