【戦評】2年目・ジュニスの好投でロイヤルズが今季初勝利

【ロイヤルズ1-0タイガース】@コメリカ・パーク

開幕から3連敗中のロイヤルズは、日本時間4月4日のタイガース戦の先発に昨季9勝を挙げた2年目の右腕、ジェイコブ・ジュニスを送り込んだ。気温が低く、強風が吹き荒れるという悪天候だったものの、イリノイ州出身のジュニスは学生時代からこのようなコンディションに慣れていた。7回0/3を投げてタイガース打線を散発3安打に封じる好投で、わずか1点のリードを守り抜き、チームに今季初勝利をもたらした。

「試合開始のときから風が顔に吹き付けていたけれど、その風が僕のピッチングを助けてくれた。僕のボールに少し変化を加えてくれたんじゃないかな」と本気とも冗談とも取れるコメントで今季初登板を振り返ったジュニス。「僕はイリノイ州出身だから、こうしたコンディションでの登板を経験しているんだ。こんなに寒い状況での登板は初めてじゃないし、寒いからといってピッチングが狂うこともない。むしろ暑いほうが嫌だよ」と寒いなかでのピッチングに自信を見せた。

3回裏に二死一、三塁の場面でミゲル・カブレラを迎えるというピンチがあったものの、スライダーを3球続けて見逃し三振。走者を得点圏に背負ったのはこの場面だけであり、連打を許さない安定したピッチングで、8回裏先頭のマイキー・マートゥックにヒットを許して降板するまで、トータル87球の快投を見せた。

打線は2回表にラッキーな二塁打で出塁したチェスラー・カスバートがパウロ・オーランドのセンターライナーの間に三進し、ホルヘ・ソレアーの犠牲フライで生還。タイガース先発のマシュー・ボイドがジュニスに負けじと好投するなかでもぎ取った貴重な1点を、ジェイソン・グリムとケルビン・ヘレーラのリレーで守り抜いた。

ロイヤルズのネッド・ヨスト監督は「厳しいコンディションだった。みんなマスクを着用していたくらいだからね」と悪天候のなかでプレイした選手たちを気遣った一方で、今季初勝利に安堵の表情も浮かべていた。

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