安田工業のコンクリート補強用鋼繊維、鉄道土木向け好調

 線材二次加工メーカー、安田工業(本社・東京都千代田区、社長・荒木信仁氏)が製造するコンクリート補強用鋼繊維(スチールファイバー)「スーパークラックレス」が鉄道土木向けの引き合いを増やしている。

 九州新幹線の延伸工事では長崎県大村市の餅の浜川橋梁(合成橋桁)工事に採用され、3月にスーパークラックレス13トンをコンクリートに混入して打設した。5月にも九州新幹線の別工事で26トンを納入することが決まっている。

 スーパークラックレスは三次元立体状に加工した鋼繊維で、溶接金網に代わってコンクリートに混ぜて打設しひび割れ抑制の強度を高める線材製品。配筋作業が不要となることから、工期が大幅に短縮できる。

 荒木社長は「年内にはさらにもう1件の受注が見込まれている。新幹線案件では北陸新幹線の延線工事などもあるため、鉄道土木向けに今後もスーパークラックレスの販売を強化していきたい」としている。

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