大谷がメジャー初本塁打 13得点でエンゼルス本拠地初勝利

エンゼルスの大谷翔平がまたしても伝説をつくった。日本時間4月4日に行われたインディアンスとエンゼルスの試合で「8番・DH」としてスタメン出場した大谷は本拠地での初打席でメジャー第1号本塁打を放つなど4打数3安打3打点の大活躍でチームの勝利に貢献した。

野手としてはアスレチックスとの開幕戦以来の出場。今回と同様に「8番・DH」で出場し初打席の初球をライトへと運び記念すべき初安打を記録していた。先日は投手としても160キロを計測するなど初勝利を挙げて調子を上げている大谷は投打ともに含めると自身3試合目に臨むことになった。野手・大谷にとってこの日は本拠地であるエンゼル・スタジアムで初登場であり地元ファンも大いに盛り上がった。

大谷のスタメン出場に湧くエンゼルのこの日の先発はギャレット・リチャーズで開幕戦では5回を投げてチームの初勝利に貢献している。そして迎えた2試合目の登板では初回、1死一塁の場面からホゼ・ラミレスにフォーシームを右中間スタンドへと運ばれ早々に先制を許してしまう。その後も味方の失策などで走者を背負うも最小失点でこの回を切り抜けた。不安な立ち上がりをみせたリチャーズを援護したいエンゼルス打線。2番打者のマイク・トラウトの本塁打など4連打で瞬く間に2対2の同点に追いつくと2死満塁の場面で大谷にこの日、初打席が巡ってくる。相手先発、ジョシュ・トムリンの暴投により3対2と勝ち越した後の6球目。走者二・三塁から内角低めに入ったカーブを捉え、そのままボールはスタンド入り。大谷は本拠地初打席で本塁打という偉業を成し遂げた。ホームに帰ってきた大谷はチームメイトから無視をされる「サイレント・トリートメント」というメジャー流の祝福を受けた。

この大谷の一発もあり初回に一挙6得点、序盤3回終了時までに毎回得点と8対2でリードを広げた。大谷は3回裏に迎えた第2打席でトムリンが投じた2球目のカッターをライト前に運び安打を記録。5回裏には1死一・二塁のチャンスの場面で打席に立ち三振に倒れるも8回の最終打席では3番手・マット・ベライルのフォーシームを打ってセンターへの安打とした。これで4打数3安打3打点の大活躍でまた1つ、球界に伝説を創り上げた。

先発のリチャーズも初回以降は武器のナックルカーブが冴えて6回途中2失点と立ち直った。降板後はジム・ジョンソン、ブレイク・パーカー、ブレイク・ウッドと盤石のリレーを展開。一方で打線も2桁13安打13得点、5本塁打が飛び出す猛攻で13対2とインディアンスを圧倒した。勝利の立役者となった大谷は試合後に「まさか(ボールがスタンドを)を越えるとは思わなかったので嬉しかった」と振り返っている。投打ともに歯車がかみ合ったチームは本拠地のエンゼル・スタジアムで今季初勝利を挙げた。この日はチームにとっても大谷自身にとっても思い出深い試合となるだろう。

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