横浜市旭区の相鉄線で昨年10月に走行中の車両から煙が出た問題で、相模鉄道は4日、発煙は列車のパンタグラフ付近で放電が起き、屋根上が焼け焦げたことが原因だったと発表した。
同社によると、屋根上のパンタグラフと避雷器を結ぶ電線から漏れた電流が、パンタグラフ取り付け部の放電を誘発したという。当日は台風の影響で電線を覆う難燃性の絶縁材の効果が低下していたとみられるほか、絶縁材がひび割れるなどの劣化もあった。
今後の対策について、該当の電線とパンタグラフ付近の絶縁材の点検強化や定期的な交換を行う。同社は「今回の事象を教訓としてさらなる安全性の向上を図る」としている。