ロッキーズがブラックモンと契約延長 最長6年の長期契約

日本時間4月5日、ロッキーズはリーグ屈指のリードオフマンに成長したチャーリー・ブラックモンと契約を延長したことを発表した。4年契約に2年分の選手オプションが付属する形となっており、ブラックモンがオプション行使を選択した場合、ロッキーズは最長で2023年までブラックモンを保有できる。今年7月に32歳の誕生日を迎えるブラックモンにとって、好条件での契約延長と言えるだろう。

レギュラーに定着した2014年以降、毎年着実に成績を向上させ、昨季は打率.331、37本塁打、104打点、14盗塁、OPS1.000という好成績で自身初の首位打者に輝いたブラックモン。2014年以来3年ぶり2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、2年連続でシルバースラッガー賞を受賞するなど、自己最高のシーズンを過ごした。

今季も開幕5試合で打率.316、4本塁打、OPS1.462と好スタートを切ったが、ブラックモンが今季終了後にフリーエージェント市場に出ず、このタイミングでロッキーズと契約を延長することを選択したのは、オフシーズンのフリーエージェント市場の冷え込み具合が影響していると見られる。万が一、今季大きく成績を落としてしまえば、32歳という年齢もあり、好条件の契約を得られる可能性は低い。「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地とするロッキーズでプレイしていることも、他球団と交渉する際にはマイナス材料になるだろう。となれば、キャリアハイの成績を残したこのタイミングで契約を延長してしまうのが得策であるとブラックモンが考えたとしても決して不思議ではない。

ブラックモンは今年1月に年俸調停を回避して1年1400万ドルの契約を結んでいたが、今回の契約延長により、それが契約ボーナス200万ドルと年俸1200万ドルに改められ、来季から3年間の年俸は2100万ドルとなる。選手オプションは2022年が年俸2100万ドル、2023年が年俸1000万ドルとなっているが、MVP投票の順位や2022年の打席数で定められた条件をクリアすれば、2023年の年俸は最大1800万ドルまで増額される。4年7700万ドルが基本となり、最大6年1億1600万ドルとなる今回の契約延長。その成否は、ブラックモンが現在のパフォーマンスをいつまで維持できるかにかかっていると言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.