大谷&コザートの新戦力コンビが躍動 エンゼルスがサヨナラ勝利

本拠地であるエンゼル・スタジアムでインディアンスとの試合に臨んでいるエンゼルスは大谷翔平とザック・コザート2人の活躍により延長13回にも及ぶインディアンスとの激戦を制した。前日にメジャー初本塁打を放った大谷はこの日も打撃好調で5打数2安打2打点と連日のマルチ安打を記録した。

前日は本塁打を含む3安打3打点の猛打賞で試合後にはヒーローインタビューを受けた大谷。一夜明けた次戦でも「8番・DH」としてスタメン出場することが決まった。今回、二刀流ルーキーに立ちはだかるのは昨年のサイ・ヤング賞投手であるコリー・クルーバーだ。前回のマリナーズとの開幕戦では8回2失点で勝ち星こそつかなかったが、自慢の投球術は今年も健在で、大谷にとって球界を代表する投手との対戦は絶好の機会と言えるだろう。

初回、インディアンスはブランドン・ガイアーのタイムリーで1点を先制すると、援護を受けたクルーバーは前日13得点と大暴れしたエンゼルス打線を抑えていく。そして3回裏に注目の大谷との対戦が実現する。初対戦ではクルーバーがツーシームで大谷を見逃し三振に抑えてエースの貫禄をみせつけた。しかし、大谷はここでは終わらない。0対2と劣勢の場面で迎えた5回裏、2死二塁のチャンスの場面で再び打席が巡ってきた。カウント1-1で迎えた3球目、前の打席では打つことができなかったフォーシームを捉えると打球はセンター方向へと飛びそのまままスタンドに入った。これでエンゼルスが2対2の同点に追いついただけではなく、サイ・ヤング賞投手から本塁打を打つという偉業を成し遂げたことになりまた1つ、伝説を創った。試合は2対2のまま延長に突入し、大谷は10回裏の打席でも安打を記録している。

そして迎えた延長13回裏、試合を決めたのは大谷同様に今季から加入したコザートだった。この日のコザートは1番打者としてスタメン出場していたものの、4打数無安打と結果を残せずにいた。1死走者なしで迎えた打席ではこの回から登板したザック・マカリスターの8球目のツーシームを捉えるとその打球はレフトスタンドへと飛び込み劇的なサヨナラ本塁打となって決着となった。スコアは3対2、4時間28分の熱闘はエンゼルスの新戦力が活躍するという最高の結果となった。

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