大阪桐蔭なくして球界は語れない 活躍するOBたち、ドリームチームも結成可能

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

第90回記念選抜高校野球大会は大阪桐蔭が史上3校目の春連覇を達成

 4月4日、史上3例目の春連覇を成し遂げた大阪桐蔭、今や全国の高校の目標となる存在だが、プロ野球で活躍するOB選手も実に多彩だ。今季のNPBでは、17人の卒業生が活躍している。数字は4月4日時点でのNPB通算成績。

〇2001年度卒業
中村剛也 (西)内野手(2001年3巡目)
1234安357本971点23盗 打率.252

岩田稔 (神)投手 関西大(2005年希望枠)
56勝72敗0S 防御率3.25

〇2002年度卒業
西岡剛 (神)内野手(2002年1巡目ロッテ)
1186安61本382点196盗 打率.289

〇2005年度卒業
平田良介 (中)外野手(2005年高校1巡目)
725安85本367点30盗 打率.262

〇2007年度卒業
中田翔 (日)内野手(2007年高校1巡目)
971安178本644点13盗 打率.252

岡田雅利 (西)捕手 大阪ガス(2013年6位)
66安1本21点0盗 打率.226

〇2008年度卒業
浅村栄斗 (西)内野手(2008年3位)
1010安116本521点65盗 打率.284

〇2010年度卒業
江村直也 (ロ)捕手(2010年5位)
35安0本12点0盗 打率.170

〇2011年度卒業
西田直斗 (神)内野手(2011年3位)
0安0本0点0盗 打率.000

山足達也 (オ)内野手 立命館大 Honda鈴鹿(2017年6位)
1安0本0点0盗 打率.091

〇2012年度卒業
藤浪晋太郎 (神)投手(2012年1位)
45勝37敗0S 防御率3.08

澤田圭佑 (オ)投手 立教大(2016年8位)
0勝2敗0S 防御率4.15

〇2013年度卒業
森友哉 (西)捕手(2013年1位)
308安36本150点5盗 打率.295

中村和希 (楽)外野手 天理大(2017年育成3位)
1軍出場なし

〇2014年度卒業
香月一也 (ロ)内野手(2014年5位)
9安0本2点0盗 打率0.191

〇2015年度卒業
青柳昴樹 (デ)外野手(2015年6位)
1軍出場なし

〇2016年度卒業
高山優希 (日)投手(2016年5位)
1軍出場なし

西武・森友哉【画像:(C)PLM】

西武・森は母校が優勝を決めた試合で祝砲を上げる一発を放つ

 大阪桐蔭が優勝を決めた4月4日午後、西武はソフトバンクホークスと2回戦を戦っていたが、浅村栄斗、森友哉、中村剛也と3人の卒業生が先発出場し、森は本塁打を打った。同じくデーゲームの日本ハム対楽天戦では中田翔が出場、またこの夜の中日対巨人戦では平田が出場していた。

 今や大阪桐蔭OBなくしては、プロ野球シーンは語れない。大阪桐蔭出身の選手は高卒でプロ入りする選手が多く、2010年から2016年まで7季連続でドラフト指名があった。2017年はプロ志願届を出した選手がいなかったため、途切れたが、社会人を経てオリックスに山足達也がドラフト6位で、大学を経て楽天に中村和希が育成3位で入団している。

 大阪桐蔭OBは、投手よりも打者が多い。すでに1000本安打が中村剛也、西岡剛、浅村栄斗と3人、今季は中田翔も大台に達する。これまでは加藤秀司、新井宏昌、清原和博、立浪和義、宮本慎也、松井稼頭央と2000本安打選手を6人も輩出したPL学園が圧倒的な実績を誇っていたが、同じ大阪府の大阪桐蔭が、実績の面でも急速に台頭している。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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