新入生見守り「おめでとう」相模原南、伊勢原署が入学式出迎え

 県内各地で小学校の入学式が行われた5日、相模原南署は相模原市南区内の小学校25校で新入学児童に対する見守り活動を行った。

 初めて登校する新入学児童や保護者に、事故防止を呼び掛ける試みで、スクールサポーターや交通安全協会などの関係者とともに午前8時半すぎから署員を各校の校門前に配置した。

 57人の新入学児童を迎えた市立若松小学校では、校門前で記念撮影する親子が行列を作る中、片山真署長が「おめでとうございます。行ってらっしゃい」と声を掛け、一部の児童とハイタッチして見送った。

 同校近くでは3月6日、下校中の児童3人が乗用車にはねられ重軽傷を負う事故が発生しており、片山署長は「6日から春の全国交通安全運動が始まるが、少しでも事故防止の意識付けをしたい」と話した。

 同署管内の交通事故は昨年1年間、人身事故973件(前年比プラス133件)、死者7人(同プラス7人)、負傷者1116人(同プラス155人)。中学生以下の子どもが関係する事故は77件と県内ワースト5位だった。

 また、伊勢原市立全10小学校でも入学式が開かれ、新1年生770人が期待を胸に校門をくぐった。

 伊勢原署員と交通安全団体の会員が動物のマスコットの形をした反射材や交通ルールを説明したパンフレットなどの交通安全グッズを配り、事故防止を呼び掛けた。

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