オーバーテイク促進のため、F1バーレーンGPのDRSゾーンが変更に

 FIAは、レース中のオーバーテイクを増やすための策として、今週末のF1バーレーンGPにおいてDRSゾーンを延長することを決定した。

 DRS(ドラッグリダクションシステム)は、リヤウイングのフラップの角度を変えることで、ドラッグを減らし速度を上げるシステム。計測ポイントで前のマシンとの差が1秒以内だったドライバーは、アクティベーションゾーンでDRSを使用することが許されており、それをオーバーテイクのために活用することができる。

 バーレーン・インターナショナルサーキットでは、ターン10の後とターン14の後の2カ所にDRSゾーンが設けられている。今年は、このふたつめのDRSゾーンの距離が延長され、去年より100メートル手前の、ターン14後170メートルの位置からDRSを使用できることになった。FIAは、この措置により、ターン1でのオーバーテイクを促進することを狙っている。

 開幕戦オーストラリアGPでは、F1史上初めて3つめのDRSゾーンが設けられたが、期待されたような効果は見られなかった。

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