イシグロ、鹿児島の管工機材販社「三州機工商会」を子会社化 九州地区の営業基盤強化

 総合配管機材商社のイシグロ(本社・東京都中央区、社長・石黒克司氏)は、鹿児島で水道・空調関連資機材販売を手掛ける三州機工商会(本社・鹿児島県鹿児島市、社長・宮内克樹氏)の株式95%超を譲り受け、先月30日付で子会社化した。グループとして、九州地区でのシェア向上を図っていく。

 三州機工商会は1946年(昭21)創業で、70年以上にわたって水道、空調、断熱資材の販売を手掛ける老舗管材商。本社のほか、空調・保温資材を扱う南営業所(鹿児島市新栄町)と宮崎営業所(宮崎県宮崎市)の3拠点体制で、九州南部を営業基盤に各種工事・リフォーム会社向け販売で強みを持っている。年商は約14億円(18年3月実績)。

 イシグロはオーナー一家である宮内氏と親族から株式を譲り受け、子会社化した。社長にはイシグロの三木英雄九州ブロック長が就任。同社西日本営業本部の石原徹本部長と財務経理部の樋口隆久課長がそれぞれ取締役を兼務する。宮内克樹社長は会長、宮内二郎専務と宮内昭彦常務は顧問として新経営体制を支える。監査役はイシグロの山路敏文常務管理本部長が兼務。従業員33人は全員継続雇用する。

 イシグロにとっては南九州で初の拠点展開。鹿児島、宮崎地域は多くの新規開発・工場案件が見込まれている。今後はイシグロ本体の福岡支店(福岡市東区)、北九州営業所(北九州市小倉北区)、大分営業所(大分市原新町)と連携を強化し案件を捕捉。九州地区でのグループシェア向上を図る。

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