メッツが効果的な3本塁打で強敵・ナショナルズに快勝

【メッツ8-2ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

ナショナルズは本拠地開幕戦の先発に昨季15勝のスティーブン・ストラスバーグを送り込み、必勝を期した。一方、4勝1敗の好スタートを切ったメッツは、昨季チームから唯一オールスター・ゲームに出場したマイケル・コンフォートが戦列に復帰し、「1番・センター」で先発出場。先発のマウンドにはストラスバーグ同様、昨季15勝をマークしたジェイコブ・デグロムが上がった。好投手同士の対戦となったこの一戦は、要所でメッツ打線に効果的な本塁打が3本も飛び出し、メッツが8対2で快勝した。

序盤はナショナルズのペースだった。初回にアンソニー・レンドンがタイムリーを放って1点を先制し、2回表にストラスバーグのボークで同点に追い付かれたものの、3回裏には再びレンドンがタイムリー二塁打を放って勝ち越し。しかし、ストラスバーグはこのリードを守ることができなかった。

4回表、先頭打者のヨエニス・セスペデスが低めの速球を見事に捉え、3号同点ソロ。5回表には戦列復帰したばかりのコンフォートが逆方向へ1号勝ち越しツーランを叩き込んだ。ストラスバーグは「あの2球をやり直したい。セスペデスはローボール・ヒッターなのに、低めに投げてしまった。コンフォートに打たれたボールは完全な失投だ」と自身の投球を悔やんだ。

ナショナルズが6回裏に無死満塁のチャンスを無得点で終えると、直後の7回表にはジェイ・ブルースが二死満塁のチャンスで1号グランドスラム。リードを6点に広げる一発で、試合の行方を決定づけた。ブルースは「ナショナルズのような強敵に勝てたのは大きいよ。これをシーズンを通して続けていきたいね。僕たちは9月まで意味のある試合を続けたいんだ。そのためには強敵を倒していかなくてはいけない」とナショナルズ相手の勝利を喜んだ。

メッツはこれで5勝1敗と好調を維持。一方のナショナルズは開幕4連勝後、3連敗となった。「ナショナルズ1強」との予想が大半を占めていたナ・リーグ東部地区だが、メッツが優勝争いを面白くしてくれそうな気配が漂い始めている。

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