ピベッタの好投とフランコの活躍でフィリーズが快勝

【マーリンズ0-5フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

フィリーズの本拠地開幕戦は、フィリーズと同様に開幕からなかなか波に乗れないマーリンズとの対戦となった。開幕からの不甲斐ない戦い(1勝4敗)を受けて、本拠地シチズンズバンク・パークにつめかけた4万4000人を超えるファンからゲーブ・キャプラー監督に容赦ないブーイングが浴びせられたものの、先発のニック・ピベッタが6回途中まで無失点の好投を見せると、「6番・三塁」で先発出場したマイケル・フランコが1号ツーランを含む3安打4打点の大活躍。投打がガッチリ噛み合い、地元のファンの前で今季2勝目をマークした。

チームを快勝に導いたのはメジャー2年目の右腕・ピベッタだ。6回途中まで97球を投げ、マーリンズ打線に許したヒットは4本だけ。自己最多に1つ届かないだけの15度の空振りを奪い、23度の見逃しストライクは自己最多だった。9つの三振を奪った一方で、与えた四球はゼロ。唯一のピンチとなった4回表二死二、三塁の場面ではキャメロン・メイビンから空振り三振を奪い、6回途中の降板の際には投手交代を決断したキャプラーに対して再びブーイングが浴びせられたほどだった。

好投のピベッタを援護したのはフランコだ。1回裏二死満塁のチャンスでレフトへの2点タイムリーを放つと、3点リードの7回裏にはダメ押しの1号ツーランを放ち、一人で4打点を叩き出した。5回裏にはセンターへの三塁打を放っており、二塁打が出ていればサイクル安打達成という活躍ぶり。残念ながら快挙達成とはならなかったが、ピベッタの好投を猛烈に援護した。

地元ファンから2度のブーイングを浴びたキャプラーは「彼らは選手たちを応援してくれていた。それが一番大事なことだよ」と自身へのブーイングを意に介していない様子。ピベッタが100球に近付いたところで、左打者のジャスティン・ボーアに対して左腕のアダム・モーガンをぶつけた采配も間違っていなかった。ジェイク・アリエタやカルロス・サンタナを獲得したとはいえ、まだ再建途上のフィリーズ。新監督のキャプラーはチームとともに成長していくことだろう。

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