「観光」障害者と考える 28日鎌倉でシンポジウム

 体が不自由な人とともに観光のあり方を探るシンポジウムが28日、鎌倉婦人子供会館(鎌倉市小町1丁目)ホールで開かれる。湘南地域で障害者向けの観光情報提供などに取り組むNPO法人「湘南バリアフリーツアーセンター」の主催。

 シンポジウムでは、車いすを利用している女性たちと着物姿で若宮大路や小町通りなどを巡ったツアーや車いすで利用できるホテルの情報提供など、同センターがこれまでの活動を報告。車いす利用者や同センターのメンバーらによるパネルディスカッションを行う。

 鎌倉は坂道や段差が多く、車いす利用者から「出掛けたくても行きづらい」との声も聞くことから、特殊なタイヤを使用して段差を乗り越えやすくした電動車いすの試乗会を開催し、会場から意見を募る。

 同センターの担当者は「障害を理由にやりたい事を諦めるのではなく、挑戦を楽しんでほしい。鎌倉の観光のあり方を考える機会になれば」と話している。

 午後2時~3時半で、入場無料。申し込みは、同センター電話0467(67)5372。

© 株式会社神奈川新聞社