マリンパークがJAZA退会 イルカ漁巡り

 日本動物園水族館協会(JAZA)が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を加盟施設に禁じていることなどを受け、京急油壺マリンパーク(三浦市三崎町小網代)がJAZAを退会したことが5日、分かった。退会は3月31日付。

 マリンパークで現在飼育されているのはバンドウイルカ7頭で、すべて太地町の追い込み漁で捕獲された。これまで繁殖によって誕生した3頭はいずれも短期間で死亡。マリンパークの担当者は「人工授精も含め繁殖に努めるが、施設の運営を継続する上で将来的には太地町からの購入は選択肢の一つ」と説明する。

 JAZAは2015年、世界動物園水族館協会(WAZA)の退会勧告を受け、太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカの入手禁止を決定。県内では新江ノ島水族館(藤沢市)が昨年3月にJAZAを退会している。

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