小田原市と第一生命が健康事業で協定

 小田原市は、第一生命保険湘南支社(藤沢市藤沢)と健康づくり事業に関する協定を結んだ。市の課題である、高血圧が原因で起こりやすい脳血管疾患の死亡率の高さや、がん検診受診率の低さを改善するのが主な狙い。

 協定締結で、市内で活動する同社の外交員約130人が顧客を訪問する際、市作成のチラシを配り、脳血管疾患への注意やがん検診の受診を促す。また市民の健康づくりがテーマのイベントに、同社陸上部のOGや肌年齢測定器など、同社の人材や機材を市に提供する。

 市健康づくり課によると、市の人口10万人に対する脳血管疾患の死亡率は2016年で101・9人と、県内19市で南足柄に次いで高く、全国や県平均を上回っている。またがん検診の受診率は14年度、最も高い大腸がんでも県内33市町村中、11位。最も低い胃がんは30位だった。

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