アイスランドのポスト・クラシカルの旗手、オーラヴル・アルナルズの新曲は“ロボット・ピアノ”とともに作曲した1曲

アイスランド出身、BFTA賞(英アカデミー賞)受賞アーティストで、作曲家、音楽家そしてプロデューサーであり日本では坂本龍一のプロジェクトにも参加したことでも知られるポスト・クラシカル界の旗手、オーラヴル・アルナルズ。彼の新曲「re:member」が本日(4月6日)に全世界一斉配信となった。

(C) Benjamin Hardman

この新曲「re:member」は今までの楽曲と違い、オーラヴル・アルナルズが「ロボット作曲パートナー」と呼ぶ斬新なソフトウェアのストラタス・ピアノを使用して作られたもの。ストラタス・ピアノとは2台の自動演奏ピアノからなり、オーラヴルの新曲の中核をなすもの。ピアノをコントロールするこのソフトウェアは、オーラヴルとオーディオ・デヴェロッパーのHalldór Eldjárnによる2年間の研究の末に完成した。

通常の自動演奏ピアノは、あらかじめ用意された楽譜をピアノが演奏するだけだが、このストラタス・ピアノは、人間が弾いたピアノの音に合わせてランダムに音が弾かれ、1人であっても他の2人のピアニスト一緒にジャズのアドリブを演奏するようなことが可能となっている。このソフトを使えば「ピアノと一緒にピアノが弾ける」ようになったと彼は表現している。また新曲のジャケットにデザインされている模様は、ストラタスが生成したアルゴリズムに基づいたものが使用されている。

このストラタス・ピアノについては、オーラヴル自身が解説した映像が公開されている。

また「re:member」のミュージック・ビデオも配信に合わせて公開となった。

オーラヴルは5月13日から全43公演の欧米ツアーを予定しており、このストラタス・ピアノをこのコンサートでお披露目する予定だ。いくつかの公演は既に完売しており、そこには約7000人収容のロンドンのロイヤル・アルバート・ホールも含まれている。

ツアーについてのオーラヴルのコメント:
「伝説のロイヤル・アルバート・ホールで演奏できることはとても光栄で、本当にワクワクしています。 このユニークな会場の響き、デザイン、そして素晴らしい歴史は本当に特別なもので、私の音楽人生の新しいチャプターをはじめるには、ここ以外に考えられませんでした!」

■リリース情報
オーラヴル・アルナルズ「re:member」
Ólafur Arnalds “re:member”
2018年4月6日全世界配信開始

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