ポランコが勝ち越し弾含む3打点 好調・パイレーツが快勝

【レッズ2-5パイレーツ】@PNCパーク

昨季、レッズの先発投手陣はパイレーツを除くナ・リーグの球団に対して防御率5.98という悲惨な数字に終わったが、パイレーツ相手には防御率2.65という好成績をマークしていた。そこで、パイレーツはレッズの先発投手陣を攻略するために、速球を待ち、早いカウントから積極的に打って出ることを徹底。この戦略が上手くハマり、1対1の同点で迎えた5回裏に一挙4得点を挙げて勝ち越しに成功した。なかでも「2番・ライト」で先発出場したグレゴリー・ポランコは3回裏に同点の犠牲フライ、5回裏に勝ち越しの2号ツーランを放ち、計3打点を叩き出す活躍。パイレーツは5対2でレッズに勝利し、今季の成績を5勝1敗とした。

打席で考えすぎる傾向があったポランコにとって、「積極的に打っていけ」という指示は欠点の克服に一役買っているようだ。3回裏一死一、三塁のチャンスではカウント1-0からの2球目と3球目をいずれもファウルとし、4球目のチェンジアップをセンターへ運んで同点の犠牲フライ。5回裏には無死一塁の場面で初球のツーシームを捉え、センターへ勝ち越しの2号ツーランを叩き込んだ。

ポランコは「僕は失敗を恐れていない。空振りするのを恐れていないし、アウトになるのも恐れていない。とにかく自分の才能を信じて、良いスイングをするだけだよ。自分がヒットを打てるということは知っている。大事なのは自信なんだ」と自身の心境の変化について語る。失敗を恐れず、積極的にスイングするようになったことが、ここまでOPS1.162という好成績につながっているようだ。

パイレーツはポランコが勝ち越しツーランを放ったあと、コリー・ディッカーソンのタイムリー三塁打と相手のエラーで2点を追加し、この回一挙4点を勝ち越し。先発のスティーブン・ブロールトが5回1失点と好投し、リリーフ陣もレッズの反撃を1点に留めた。

投打の中心選手をトレードで放出したにも関わらず、5勝1敗という好スタートを切ったパイレーツ。ポランコら主力選手が才能をフルに開花させるようなら、熾烈な優勝争いが予想されるナ・リーグ中部地区において台風の目となるかもしれない。

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