長崎市出島町の県美術館企画展示室で開催中の「大江戸展」(長崎新聞社、県美術館主催)の入場者数が6日、1万人に達した。1万人目となった大村市赤佐古町の井手弘一朗さん(12)=県立諫早高付属中1年=に記念品が贈られた。
家族3人で訪れた井手さんは、米田耕司館長から額絵などの記念品を受け取り、「歴史に興味があり、見たかった展覧会なのでうれしい」と笑顔を見せた。この後、作品を鑑賞し、「2月に京都の二条城を訪れたばかり。『洛中洛外図屏風(びょうぶ)』には今はない天守閣が描かれ、江戸時代がイメージできた」と話した。
同展は、東京富士美術館(東京都八王子市)が所蔵する江戸時代の名品を集めた長崎だけの企画展で、5月6日までの前期展には約70点を展示。九州初公開となる鈴木其一(きいつ)の大作「風神雷神図襖(ふすま)」や葛飾北斎の「冨嶽(ふがく)三十六景」シリーズ15作などが人気を集めている。
後期展は5月9~27日。展示品を一部入れ替え約80点を展示する。
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