命救った連携 女性5人に感謝状

 駅で倒れて心肺停止となった男性を救助したとして、横須賀市消防局は6日、女性5人に感謝状を贈った。乗客や駅員として偶然その場に居合わせた5人が連携し、胸骨圧迫による応急手当てを行い、自動体外式除細動器(AED)を使って男性の一命を救った。

 感謝状が贈られたのは、私立関東学院六浦中学・高校の保健体育科教諭の肥田真由美さん(36)、市立うわまち病院の臨床工学技士の神谷冬実さん(27)、京急線横須賀中央駅に勤務する駅員の竹原美玖さん(19)と青木由加莉さん(33)、市南消防署の救命救急士の山口真生子さん(23)。

 市消防局によると、1月22日午後3時半ごろ、横須賀中央駅のホームで市内に住む男性(61)が卒倒。周囲が騒然とするなか、電車に乗っていた肥田さんが男性に声を掛けた。同じく乗客だった山口さんや神谷さんが駆け付け、呼吸がないことを確認し、交代で胸骨圧迫を実施。肥田さんがAEDを使用した。駅員2人はAEDの手配や119番通報に当たった。

 神谷さんは、「女性たちが救助活動をしていたので、何かできないかという思いだった」と振り返る。肥田さんは「後日、退院したという電話をもらい、よかったと感じた」と笑顔だった。

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