楽天会 大空にせみ凧が舞う 4月8日・28日に催し 伊勢原市

昨年の上谷での連凧

 伊勢原の郷土玩具のひとつ「せみ凧」。今年で40周年を迎える市内最大級の親睦団体『楽天会』(府川健会長・105人)では、この「せみ凧」を市民に広く知ってもらおうと10年以上前から活動を行っている。今年も4月8日(日)に渋田川近くの休耕田で「第12回せみ凧揚げ大会」を実施。28日(土)には市内下谷で行われる「レンゲまつり」でも連凧を披露する。

 「せみ凧」は市内東大竹の大宝寺(佐々木元洋住職)発祥の郷土玩具。昔は多くの子どもたちが楽しんだ凧揚げの姿が時代と共に少なくなってきたことを受け、楽天会では郷土玩具の継承を目的に2007年からせみ凧の製作を開始。翌年から芝桜の開花時期に合わせて市内上谷の渋田川近くの休耕田(西川橋交差点そば)を利用して凧揚げ大会を行っている。

 活動から40周年を迎える今年も4月8日(日)に同所で「せみ凧揚げ大会」を開催。時間は午後1時半から3時半頃まで。当日は同会が用意した「せみ凧」30基が無料で貸し出されるほか、同会自慢のせみ凧の連凧が披露される。府川会長は「これまで伊勢原で大切に伝えられてきた郷土玩具のせみ凧。ぜひ親子で遊びに来てください」と笑顔で参加を呼び掛ける。

レンゲまつり

 同会では昨年から、伊勢原市大田地区土地改良区が実施する「レンゲまつり」にも協力。今年もイベント初日の4月28日(土)に参加する。時間は午後1時半を予定。

 もちろん当日はせみ凧の無料貸し出しも実施。同会文化委員長の前後雅康さんは「子ども達と楽しく過ごす機会になれば」と話した。

 問い合わせは同会/【電話】0463・91・0776前後さんまで。

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