都 筑 区公 示 地 価 セン南・北エリア上昇続く 最高値は牛久保東1丁目 横浜市都筑区

 国土交通省はこのほど、今年1月1日時点の公示地価を公表した。都筑区内の住宅地では昨年同様、センター南・北駅周辺の変動率上昇が続き、牛久保東1丁目が最も高い地価になった。

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 都筑区では住宅地25、商業地6、工業地3地区の計34地点で調査が実施された。住宅地は1・6%、工業地では1・9%と平均変動率は昨年同率で上昇。商業地は1・7%で昨年の1・9%から0・2%下がった。横浜市の住宅地での平均変動率1・0%(前年0・9%)と比較すると、区内の上昇幅が上回っていることが分かる。市内各区の住宅地変動率は上位から西区2・8%、中区・神奈川区2・7%、都筑区は港北区と同率の4番目という結果になった。

 区内の住宅地1平方メートルあたりの平均土地価格は26万1800円。中でも35万8000円と最高値だったのはセンター北駅近くの「牛久保東1の33の53」地点。変動率も4・4%の上昇で区内1位だった。続いてセンター南駅前の商業施設や行政機関から近い「茅ケ崎南5の4の52」地点が31万2000円、「荏田東1の5の20」地点が30万1000円で、この3地区を中心に区内の平均価格を大きく押し上げている。

 センター北駅近くで不動産売買に携わること14年、(株)火消し屋不動産の高橋正雄代表取締役によると、最も高い地価だった牛久保東1丁目は港北ニュータウンの中でも1番人気のエリアだという。「丘の上に位置するこの地区は、街並みがきれいで公園や遊歩道も多く、子育てするにも安全。幹線道路沿いでマンションや戸建てが多いが売り物件が出ることはまれ」と分析。一方、1平方メートルあたり15万円と最も価格が低かったのは「川和町字餅田1525番23」だった。

 商業地は病院や飲食店などが立ち並ぶ港北TOKYU S.C.周辺の「茅ケ崎中央24の4」地点の66万6000円が最高値で2・1%上昇。工業地は「東方町字前耕地379番1外」地点の22万2000円が最も高く、変動率は1・8%だった。

 公示地価は地価公示法に基づき国交省が毎年1月1日時点の土地価格を調査し公表する。一般の土地取引や公共事業用地の取得価格算定の指標などに活用される。

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