中井精也さん鉄道写真展開催 川崎市市民ミュージアムで6月24日まで

 鉄道写真家中井精也さん(50)の写真展「笑顔あふれる『ゆる鉄』ワールド」が7日、川崎市市民ミュージアム(同市中原区等々力)で始まった。ギャラリートークの来場者約200人に、中井さんは「のんびりして、ゆるい、目に見えない空気感を鉄道に興味ない人にも、どう伝えるか考えている」と作品の着想を語った。

 中井さんは、鉄道と沿線の人や自然など情感ある場面を撮り続け、自身のブログ「1日1鉄!」にアップしている。10年以上にわたり発表した4千点超から代表作や、東日本大震災で被災した岩手県の三陸鉄道を捉えた作品など約200点を展示した。

 トークでは、撮影時に想像した作品イメージを説明した上で、「そこにある風景、光、カメラ機能の全部を使って仕上げている」と語った。中井さんのファンで中原区から訪れた自営業の男性(52)は「写真に物語を感じる」と話していた。

 写真展は6月24日まで。観覧料は一般600円、65歳以上・大学・高校生450円、中学生以下無料。問い合わせは市民ミュージアム電話044(754)4500。

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