ロッテ若き左腕が習得目指す“究極カーブ”とは? 「感覚をモノにしたい」

ロッテ・成田翔【写真:荒川祐史】

巨人・田口との自主トレで教わったカーブ

 今年の春季キャンプ前にロッテの成田翔投手は、「投げ方が似ている部分があったので、自分からお願いして、一緒にやらせていただきました」と、2年連続2桁勝利を挙げた巨人の田口麗斗投手と自主トレを行った。

 その自主トレで成田投手は「田口さんはブレーキのあるカーブを投げられていた。ブレーキのかかったカーブを投げられれば、ピッチングの幅が広がると思ったので、自分から思い切って聞きました」と、成長するために先輩から“カーブ”を教わった。

 ハワイの自主トレから戻ってきた後、1月23日のロッテ浦和球場で早速ブルペンに入りカーブを試投。「教わって1週間くらいなので、全然完璧になっていない。ここからシーズンが始まるまでに田口さんから教わったカーブに追いつけていければと思います」と話した。

カーブの出来には納得いかず

 あれから2か月弱。成田は田口のカーブに近づいているのか……。話を聞いてみると「低めにはいくんですけど、カウント球としては全然(ストライクが)取れていない」と現状を説明した。

「キャッチャーがいつでも(ストライクが)取れると思ってカーブのサインを出せるように精度を上げていきたいと思います。それには物足りないです」と反省の言葉が並ぶ。

 精度を上げるために「自分の感覚をつかまなければ、一歩ずつ前には進まない。ブルペンで投げることから始めたい」と話し、「感覚の問題なのでしっかり投げて、感覚をモノにしたい」と続けた。理想形として「カウント球で簡単にストライクを取って、自分有利な投球ができるように、そういうボールにしたい」と語る。

 2軍戦では4月3日の巨人戦でテンポの良い投球で3回を無失点に抑えるなど、ここまで2試合に登板して防御率0.00と結果を残す。田口から教わったカーブを自分のモノにできれば投球の幅が広がり、1軍初勝利、1軍定着も見えてくる。

(Full-Count編集部)

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