「早雲公500年」で盛り上げ 2年間、顕彰事業を展開 小田原市

五百年事業のメインビジュアル ©御歌頭

 小田原北条氏の初代・北条早雲に関わる500年の節目を迎え、市内で今後2年間、さまざまな事業が展開される。好調な観光にさらに弾みをつけ、また市民活動の活性化にもつなげたい考えだ。

 4月10日に、市と観光協会を中心に「北條早雲公顕彰五百年事業実行委員会」が設立される。会長に加藤憲一市長が予定されているほか観光、商工関係、市民団体らが参加し、事業の企画や実施を行う。

 市観光課と観光協会の資料によると、2018年は初代早雲が2代氏綱に家督を譲ってから500年。氏綱以降、小田原城を本拠としたことから「小田原開府五百年」として記念事業を展開する。19年は、早雲の没後500年にあたり、小田原の礎を築いた早雲の功績を顕彰する事業を今年度から実施する計画だ。

第1弾はスタンプラリー

 事業の第1弾として、3月31日から「北条旅券(パスポート)」スタンプラリーが始まっている。

 1冊500円でスタンプ帳を購入し、設定された観光施設やイベント会場でスタンプを押し、10個集めるごとに賞品がもらえる。そのほかスタンプ帳の提示で施設利用料や飲食店の割引、サービス等が受けられる特典もある。優待施設は小田原城天守閣など12施設(4月4日現在)で、順次拡大する予定だ。開催期間は19年12月25日まで。

 五百年事業のキックオフイベントは5月4日(金)、小田原城址公園本丸広場で開催する。「GO!北条―早雲黎明記―」と題し、北条早雲と五代をテーマにしたトークショー、事業のメインビジュアルを描いた墨絵師・御歌頭さんの墨絵ライブ、戦国時代をテーマにしたゲームブースの出展ほかが予定されている。

© 株式会社タウンニュース社