ダルビッシュに勝敗つかずもカブスが最終回に鮮やかな逆転勝利

【カブス 5-2 ブリュワーズ】@ミラー・パーク

今年はエンゼルスの大谷翔平をはじめ多くの日本人選手達の活躍が期待される。その中でも注目の1つとしてはカブスに移籍したダルビッシュ有の登板だ。日本時間4月8日に行われたブリュワーズ戦では6回を投げて2安打1失点と好投するも勝敗はつかず、またも今季初勝利はお預けとなった。

前回登板のマーリンズ戦では5回途中4失点と安定感を欠いたダルビッシュ。今季2度目の登板となった今試合ではでは立ち上がりこそ四球からの暴投で2死二塁のピンチも後続を抑えて無失点スタートと上々のスタートを切った。その後も武器のスライダーが冴えわたり、オフに大型補強を敢行したブリュワーズ打線に的を絞らせない圧巻の投球を披露した。4回裏の投球では先頭打者のエリック・テームズにスライダーをライトスタンドへと運ばれるもこの日の失点はこの1失点のみで6回までわずかクオリティスタート(6回3自責点以下)も達成してリリーフ陣に後を託した。この日のダルビッシュは94球でブリュワーズ打線から9奪三振と安定していた。

ダルビッシュの好投に応えたいカブス打線だったが相手先発、ザック・デイビーズの前に三振の山を築いてしまう。それでも6回表に先頭打者として打席に立ったクリス・ブライアントが同点弾を放ち1対1とするのがやっとの状態。デイビーズもダルビッシュに負けじと6回4安打1失点8奪三振と好投をみせた。試合は8回にブリュワーズが1点追加し迎えた9回表のカブスの攻撃。ビクター・カラティーニのヒットをきっかけに1死満塁のチャンスをつくるとベン・ゾブリスト、イアン・ハップの連続タイムリーで逆転に成功すると代打で登場した投手のジョン・レスターがダメ押しのスクイズを決めて5対2と逆転勝利を収めた。

ダルビッシュにこそ勝ちは付かなかったが、最終回に劇的な逆転勝ちを収めたカブス。この結果があるのも先発のダルビッシュが試合をつくったことが要因として挙げられるだろう。次回登板こそは3度目の正直でカブス移籍後初勝利を飾りたい。

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