【MLB】投手・大谷、圧巻の本拠地デビューにも謙虚「安打の後の四球がよくなかった」

本拠地初先発で圧巻の投球を披露したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷、7回途中まで完全投球&無安打意識も「むしろいつ出るか待っていた」

 エンゼルスの大谷翔平が8日(日本時間9日)、アスレチックス戦で本拠地初先発登板に臨み、7回1安打1四球12奪三振無失点の好投で2勝目を手にした。先頭から19者連続斬りという圧巻の投球。完全試合を思わせる内容に4万人を超える本拠地ファンも熱狂した。エンゼルスは6-1で勝利した。試合後、大谷は「ヒットを打たれてないのは知っていたけど、完全試合をしようという感じはなかった」と振り返った。

 序盤からリードを受けた大谷は鬼気迫る投球で相手打者をねじ伏せていった。初回を3者連続三振に仕留めると、7回まで毎回の12三振を空振りで奪った。7回1死からこの日の初安打を浴び、その後も四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、後続を断って無失点で切り抜けた。

 2勝目を手にした試合後、現地の記者から「今日のピッチングは人生一番? そうじゃないなら人生一番は?」と問われ、「人生一番は小学校くらいの時でした」と笑いを誘った大谷。「メジャー2戦目、本拠地初登板でこれくらいとんでもない投球ができると想像できた?」との質問には「想像は正直スプリングトレーニングの時の状態からはできていなかったけど、日に日によくなってるかなと思うし、まだ最初の週で相手も僕のことをあまり理解していない状態なので、いいほうに転がっているけど、またそれが難しくなった時にその壁を破れるようにしっかり準備したい」と謙虚に答えた。

 また5回くらいから無安打を意識したという大谷だが、「ヒットを打たれてないのは知ってましたけど、完全試合をしようという感じはなかった。むしろいつ出るか待っていた。出た時にどう気持ちを整理して次のバッターにしっかり向かっていけるかが大事。そういう意味では打たれた後にフォアボールを出したのは今日よくなかったこと」と反省を忘れなかった。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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