絶体絶命のピンチを凌いだオリオールズが延長戦を制す

【オリオールズ8-7ヤンキース(延長12回)】@ヤンキー・スタジアム

7対7の同点で迎えた延長12回表にクレイグ・ジェントリーのタイムリーで1点を勝ち越したオリオールズは、延長12回裏のマウンドにクローザーのブラッド・ブラックを送り出した。しかし、先頭から2者連続で四球を与え、ブレット・ガードナーの送りバントがヒットとなって無死満塁の大ピンチを背負ってしまう。ここで打順は2番のアーロン・ジャッジと3番のジャンカルロ・スタントンという昨季の本塁打王コンビ。逆転勝利に向けてヤンキー・スタジアムのボルテージは最高潮に達したが、最後に笑ったのはオリオールズだった。

一打逆転サヨナラの場面で打席に入ったジャッジは2球目のスプリッターを引っ掛け、打球は投手・ブラックへのゴロに。ブラックが本塁へ送球して1アウト、捕手のケイレブ・ジョセフが三塁へ送球して2アウトとなり、珍しい「1-2-5」の併殺が完成した。意気消沈するヤンキース・ファンだが、二死一、二塁と依然として同点ないし逆転サヨナラのチャンス。しかし、スタントンはブラックの速球を捉えきれず、カウント1-2からの4球目を空振りしてこの日5つ目の三振を喫し、ゲームセットとなった。ジョセフは「ブラックには打球が飛んで来たら俺に投げろと伝えていたんだ。思い通りのプレイだったよ。チャンスがあれば三塁で封殺しようと思っていた。(ティム・)ベッカムが三塁ベースに入っていたから、躊躇わずに三塁へ投げたんだ」と試合の行方を決定づけたシーンを振り返った。

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