パイレーツの右腕・タイオンがメジャー初完投初完封

【レッズ0-5パイレーツ】@PNCパーク

ゲリット・コールをアストロズへ放出したパイレーツに、新たなエースが誕生したのかもしれない。2010年のドラフトで全体2位指名を受けてパイレーツに入団し、今季メジャー3年目を迎えているジェイムソン・タイオンが日本時間4月9日に行われたレッズ戦で、相手打線をわずか1安打に抑え、メジャー初完投を完封勝利で飾った。走者を得点圏に進めたのは5点リードの9回表二死から四球で出塁を許したクリフ・ペニントンがdefensive indifference(=守備側の無関心)で二進した一度だけ。全く危なげのないピッチングで、チームに今季7勝目をもたらした。

メジャー初完投初完封まであと1イニングと迫った8回終了時、タイオンはクリント・ハードル監督に握手を求められる代わりに「まだ投げられるか」と尋ねられたという。タイオンは「僕は『もちろんいけるよ!』という感じで監督を見たんだ」とその瞬間を振り返る。その言葉の通りにタイオンは9回表のマウンドに上がり、ビリー・ハミルトンを見逃し三振、ジェシー・ウィンカーをセカンドゴロに抑え、ペニントンを四球で歩かせたあと、ジョーイ・ボットーをレフトライナーに打ち取ってメジャー初完封を達成した。9回のマウンドに上がったのはプロ入り後初めてだったが、タイオンは「今日は良い調子だった。力強いピッチングができたと思うよ。9イニングを投げ切るために一生懸命トレーニングを積んでいるんだからね」と誇らしげに話していた。

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