3連戦の打率1割台のアストロズ モートンの好投で3連戦勝ち越し

【パドレス1-4アストロズ】@ミニッツメイド・パーク

アストロズのA.J.ヒンチ監督は「この3連戦、我々は攻撃面ではほとんど何もできなかった。でも、3連戦に勝ち越すことはできた」とパドレスとの3連戦を振り返った。1972年の球団記録に並ぶ8勝2敗の好スタートを切ったアストロズだが、パドレス3連戦でのチーム打率は.174どまり。3試合でわずか6点しか奪えなかった。しかし、投手陣が頑張りを見せるなかで、勝つために最低限必要な得点を奪い、2勝1敗で勝ち越し。ヒンチが「攻撃面ではベストの3連戦とは言えなかった」と語るなかでもしっかり勝ち越せるのが、昨年のワールドシリーズ王者の強さなのだろう。

3連戦の勝ち越しを決めたこの試合で勝利の立役者となったのは、チャーリー・モートンとマックス・スタッシのバッテリーだ。先発のモートンは2回表に二死一、三塁、4回表に二死一、二塁、6回表に一死満塁のピンチを背負ったものの、失点は6回表一死満塁から内野ゴロの間に失った1点だけ。しかも、この回のピンチにはハンター・レンフローのエラーが絡んでおり、モートンは今季2先発で計12イニングを投げて自責点ゼロを継続している(2勝0敗、防御率0.00)。

「8番・捕手」で先発出場したスタッシは、モートンとのバッテリーで3度にわたるピンチを凌いだだけでなく、5回裏一死二、三塁のチャンスで回ってきた第2打席でタイソン・ロスのスライダーを捉え、レフトスタンドへ先制スリーランを叩き込んだ。4回までロスの前にわずか1安打に封じられていただけに、この試合の最初のチャンスをモノにしたスタッシの一発は、試合の流れを変えたという点でも大きな意味を持つ一発となった。

アストロズは1点を返された直後の6回裏にジョシュ・レディックの3号ソロで再びリードを3点に広げ、7回以降はウィル・ハリス、ジョー・スミス、ブラッド・ピーコックが無失点リレー。危なげのない試合運びでパドレス3連戦の勝ち越しを決めた。

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