中学給食、98%歓迎 川崎市が保護者調査

 川崎市教育委員会は、昨年12月までに全市立中学校で完全給食を導入したことに関するアンケートの結果をまとめた。給食について保護者の97・5%が「よい」または「どちらかといえばよい」と答え、好意的に受け止められている実態がうかがえる。

 主な理由(複数選択)として、「栄養バランスに配慮されている」(54・7%)、「弁当を作らなくてよい」(48・8%)などが挙げられた。

 生徒の評判も上々だ。味について「おいしい」「どちらかといえばおいしい」が83・3%を占めた。給食が始まったことに「よい」「どちらかといえばよい」が66・4%に上り、理由(複数選択)を53・5%が「家の人が弁当を作らなくてよいから」、48・8%が「温かいものが食べられる」と答えた。

 教職員は、主な変化として「会話が増えた」(17・1%)、「給食の時間が楽しそう」(10・3%)を挙げた。

 市教委では塩分を控えめにするため、米飯給食を中心に提供してきた。ひじきや切り干し大根、酢の物などは残されることが多いものの、担当者は「食育として、伝統的なものを工夫しながら出していきたい」と話している。

 アンケートは南部・中部・北部学校給食センター配送対象校の48校から各区2校を抽出。今年2月、生徒や保護者、教職員ら計3475人を対象に実施し、3135人(90・2%)から回答を得た。

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