中井町 地域活性化へ連携 ブルックスと協定締結 大磯町・二宮町・中井町

握手を交わす小川社長(左)と杉山町長

 中井町は4月1日、町内にコーヒー工場やカフェなどの関連施設があるブルックスホールディングスと包括連携協定を締結した。自治体と民間企業が両者の資源を活用して観光振興や地域課題の解決などに取り組み、まちの活性化を目指す。

 両者は観光とスポーツの振興、子育て支援、情報発信などで連携。ブルックスが持つネットワークやノウハウを生かして町民サービスの向上や行政課題の解決などにもつなげていく。企業にとっては新たな市場の開拓や知名度のアップなどが期待される。

 自治体と同社による包括連携協定は県内ではこれが初めて。今後は中央公園とブルックスカフェを拠点に観光客の町内回遊を促すことやイベントの共同開催に取り組む。

 町役場で締結式があり、杉山祐一町長と小川裕子社長、同社関係者が出席した。4月1日は、明治41年に中井村ができた日にあたり、杉山町長は「協定締結はゴールではなく、スタート。『なかい誕生110年』の記念日にふさわしい一歩を踏み出せた。交流人口の拡大や地域振興を図っていく」とあいさつ。小川社長は「幅広い世代の人に中井町へ来ていただけるよう協力しながら前進していきたい」と話した。

未病改善を体験ビオトピア開業

 県とブルックスホールディングス、大井町が同町に設置を進める未病バレー「BIOTOPIA(ビオトピア)」が4月28日にオープンする。

 県が未病の戦略的エリアと位置付ける県西地域を国内外にアピールする拠点施設。自然豊かな約60ヘクタールの敷地を生かし、食・運動・癒しを通じてさまざまな「未病改善」を体感できる。

 今回の第1期オープンでは、地元食材を用いた和食とフレンチのレストラン、カフェ、ドッグランなどを備える「マルシェ」をはじめ6施設が稼働。「森のがっこう」では森林セラピーやみかん狩り、ヨガなど子どもから大人まで楽しめるプログラムを展開する。県の未病改善体験施設「me-byoエクスプラザ」も同時に開業する。

 今後は温浴施設と宿泊施設の整備を進め、2021年度の全面オープンを予定している。

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