「按針を大河ドラマに」20万署名目指し訴え

 徳川家康に外交顧問として仕えた英国人ウィリアム・アダムズ(三浦按針、1564~1620年)ゆかりの横須賀市など4市で構成する「ANJINプロジェクト連絡協議会」は8日、按針と家康を題材にしたNHK大河ドラマの制作を要望する署名活動を始めた。初日は京急線横須賀中央駅前で4市の市長らが集まり、市民や利用客に協力を呼び掛けた。

 同協議会は横須賀、大分県臼杵市、静岡県伊東市、長崎県平戸市で構成。8日は横須賀の上地克明市長、木下憲司市議会議長、按針の菩提(ぼだい)寺である浄土寺(同市西逸見町)の逸見道郎住職のほか、各市の市長や市長代理、市議会議長らが参加した。

 上地市長は「横須賀復活の鍵はこの大河ドラマの実現にしかないと確信している。ぜひお力を貸していただきたい」とPR。逸見住職も「按針がいなければ徳川家康は天下を取れなかった。日本は占領されていたかも分からない」と大河ドラマ制作の意義を強調した。

 「ANJINプロジェクト連絡協議会」は2013年、按針の功績や魅力を次世代に伝えることなどを目的に発足。これまでに4度NHKに要望活動を行っている。

 署名の目標数は按針の没後400年の2020年にちなんで20万2千人。4市の受付窓口でも署名でき、郵送やファクス、オンラインでも署名できる。横須賀では市役所(正面玄関受け付け、国際交流課)や各行政センターなどで受け付けている。

 問い合わせは、国際交流課電話046(822)8138。

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